Radical Magazine vol.91 蠍座新月号 2021年11月5日

2021.11.05
Radical Magazine

Radical Magazine vol.91
変化を生き抜く星の知恵

こんばんは、リンネです！
すっかり寒く・・・なってないですよねぇ。東京の方はなんだか中途半端な気温が続いていますが、みなさんのご調子はいかがでしょう。最近高気圧が続いていて、秋晴ればかりなのは良いことですが。

ところで秋になったからかまた読書をし始めました。しばらく活字が目に入らない状態だったのですが秋になって急に集中力を取り戻しましたね。辻村美月さんの新作短編にはじまり、ハンガリー出身のアゴタ・クリストフさんの小説にはまっています。

みなさんは読書、しますか？
おすすめの本があればぜひ教えてくださいね。

それではラディマガ91号、スタートです！

新月のメッセージ

全体運

今回の新月は蠍座で起こっています。蠍座、秘密と神秘を司る星。蠍座の人たちって、秘密な感じしますよねぇ。基本的に警戒心が強いので仲良くならないと心を開いてはくれないものです。蠍座の人と仲良くなりたければ少しずつ時間をかけて信頼関係を築いていくのが良いですね。時間がかかる代わりに、裏切ることもありません。

新月のサビアンシンボル

実験をしている発明家
An inventor experimenting.

※サビアンシンボルとは、星座ごとに30個割り当てられたシンボルのこと。ひとつひとつに意味があり、同じ星座でも同じ性格にならない理由がここにある。

今夜のシンボルはマッドサイエンティストの象徴。蠍座というのはもともとひとつのことに強く集中、執着する性質を持っていますが、それが度を超えていく・・・と言った感じです。特に今回は自分自身を深く見つめていくという方向に向かっていくのではないでしょうか。

深く深く自分に集中していく。自分とは何者なのか、何がしたいのか、そんな時間となりそうですよ。ただこの期間は周りの人たちとぶつかることが増えますから、そこは意識して気をつけてみてくださいね。自分の中に入りすぎると周りが見えなくなるものですから。

人間関係の問題というと、そんなの生きている限りずっとじゃないかと個人的も思いますが、ここ2週間は「人間関係の問題」により遭遇しやすいでしょう。逃げたくても逃げられない、切りたくても切れない、そんな風に葛藤する人もいるでしょう。でもやるしかないんですよね、、
もうやるしかないから、腹を決めた方が楽というもの。決めていきましょう。さぁやるぞと。

新月のお願い事

★ルール
・ゆったり、リラックスする
・紙にペンで書く
・お願い事は２個〜１０個以内
・必ず「しました」のような完了形で書く
・他人は変えられないので自分の変化を書く
・11月5日~11月6日の朝5時までに行いましょう

★オススメの願い事
・不要な縁を切る
・良縁を結ぶ
・友人、同僚、兄弟姉妹の関係にまつわること

仕事運

なぜかイライラする・・・なぜか上手くいかない・・・そんな目には見えない原因に悩まされそうな流れが来ています。根も歯もない噂みたいなものも流れやすくなるでしょう。しかし噂は噂。冷静に考え、物事に疑問を持つように意識すれば囚われることもありません。真実はしっかり自分の目と耳で確かめるとよし。

全体運でも書きましたが、仕事上でも「ご縁」に関する課題がやってきます。言い換えると人間関係の課題ですね。この時期は普段落ち着いていたり温厚だと思われる人でもなんだか荒れてしまいやすいので気をつけましょう。目の前の人が荒れているからと言って、あなたも巻き込まれないように意識しておくと良いですね。これは星のせいなのだと。

恋愛運

全体的には厳しい流れなのですが、恋愛運はそう悪くはありません。もちろん全体的に「人間関係の課題」が起こりやすい時期なので出会いと別れを経験する人もいますね。
直感が冴える時なので、あなたにとって良き相手を見つけるには「感覚」を大事にしましょう。関係を進めたいという人も「感覚」を大切にしてくださいね。今は違うとか、いまいくべきだとかそんな気持ちがわいてきたら素直に行動してみましょう。

12step fortune

★牡羊座

牡羊座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「殻を破る」
自分の外側にある見えない殻に気付き、打ち破っていくような時間だったのではないでしょうか。いかがでしたか？何か新しい景色を見つけることはできたのでしょうか。

今回の新月から２週間のテーマは「判決のとき」です。こんな風に書くとなんだか怖い感じがしてしまいますが、今回の新月の大きなテーマである「人間関係」関連で特にわかりやすく出るのが牡羊座になりそうです。もしかすると・・・少し悲しいと感じる出来事が起こるかもしれません。ちょっとメランコリックになるかもしれません。しかし、咲いた花は散り、また春になると咲くものです。起きたことをよく受け止め、次に進みましょう。

★牡牛座

牡牛座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「空想と妄想」
少し現実感覚を失いやすくなる期間だったようですがいかがでしたでしょうか。行きすぎず、自分をセーブして上手くバランスを取ることはできましたか？振り返ってみましょう。

今回の新月から２週間のテーマは「運命の歯車」です。あなたにとっての運命の歯車が回り出す時間となるようです。それは概ね嬉しい方向へ進むのではないでしょうか。まもなくこの週末から何か渦巻始めているような感覚を得るのではないかと思います。さて、どうなっていくのでしょう？

★双子座

双子座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「理解すること」
目の前の人、経済、仕事・・・生きているとたくさんの「わからないこと」があると思いますが、この期間はそんなわからないものをできるだけ理解しよう、というような時間でした。振り返ってみてどうでしょうか。新しい理解を得ることはできましたか？

今回の新月から２週間のテーマは「トレジャープレジャー」です。気持ちが満たされる時間となりそうですから、楽しみにしていてくださいね。あるいはもうすでにそう言う感じがしているという方もいらっしゃるのではないかなと思います。だからあまり考えすぎず、楽しい世界へ冒険に出かけるような気持ちで過ごしてくださいね。

★蟹座

蟹座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「ゆるく、ゆるく」
いつも以上に自分を緩めてみよう、という期間でしたがいかがでしたでしょうか。力を入れすぎずゆったりと過ごすことはできたのでしょうか。緩急激しいことが多いですよね、最近。

今回の新月から２週間のテーマは「待ち、待ち」です。いまって割と落ち着いている時なのではないかなと思いますがどうでしょう。あるいはこれから2週間は落ち着いている、ということかもしれませんね。ただ何かを待っているような感じがします。何を待っているんでしょう？試験の結果なのか、仕事の評価なのか・・・その点に関してはちょっとソワソワするようなイメージがしますね。でも基本的にはどっしり構える気持ちでいるのがベストです。

★獅子座

獅子座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「再び主役②」
前回の満月から継続して、あなた自身にスポットがあたることが多く、何かしらを進めなければならなかったり、取り組まなければならない出来事が起こったのでしょう。振り返ってみよう。

今回の新月から２週間のテーマは「大団円」です。これまで取り組んできたこと、育んできた信頼関係などなどあなたがこれまでやってきたことで何か完成するような時間となりそうですよ。いまあなたは何に取り組んでいるのでしょう？しかしそれは、まもなく身を結ぶようです。

★乙女座

乙女座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「感情的になりやすい」
ここしばらくはよくもわるくも感情が動きやすい時間だったのではないでしょうか。嬉しいことも残念なことも２割増しといったような・・・自分の気持ちの変化を振り返ってみよう。

今回の新月から２週間のテーマは「戦いと争い」です。前回から引き続き、気持ちが安定しない状況が続くかもしませんね。何かこう、よくわからないけど感情がふつふつ湧いてきてしまうような・・・。そんなときは無理に我慢する必要はありません。思うことはしっかり言葉にし、必要であれば戦うことも辞さない感じでいきましょう。

★天秤座

天秤座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「誰でも友達」
友好的な気分になれる時間だったのかなと思いますがいかがでしたでしょうか。また、個性的な人々との出会いも起こりやすい時期でした。どんな出会いがありましたか？

今回の新月から２週間のテーマは「あふれ落ちる心」です。この2週間の間にあなたの気持ちが溢れるような瞬間がやってきそうです。しかし注意したいのはそれが喜びかもしれないし、悲しみかもしれないし、怒りかもしれないということです。気持ちが溢れやすい時期なのです。ただ我慢はしないでくださいね。ちゃんと日々発散しておくと万事安泰です。

★蠍座

蠍座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「ひとめぼれ」
人かもしれないし、作品かもしれませんがとにかく何かに強く興味を惹かれるといったことが起こりやすい時間だったのではないかなと思いますがいかがでしたでしょうか。ただそれが本当に自分にとって良きものだったのかどうかは、よく考えてみよう。

今回の新月から２週間のテーマは「慎重さとの付き合い」です。もともと蠍座は慎重な星座なのですが、輪をかけて慎重さを発揮するような時間となりそうです。注意深くいることはとても大切なのですが、やはりバランス。それも行きすぎるとチャンスを失ってしまうこともあるでしょう。その辺うまくコントロールしてみてくださいね。

★射手座

射手座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「分かれ道」
人生の別れ道・・・なんていうと大袈裟だと思いますね。生きているとたくさんの別れ道に遭遇するものです。この2週間はそんな別れ道との出会いがあったのではないでしょうか。あなたはどちらを選んだのか？

今回の新月から２週間のテーマは「ちょっとやめとこう」です。いつもは優柔不断気味な射手座ですが、この2週間はなぜかいつもより勢いがついてしまいやすいようです。その選択に自信があるなら良いのですが、何かする前はひと呼吸置いてから行動するのがおすすめですね。

★山羊座

山羊座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「慎重さを捨てる時」
もともと持っている慎重な性質を捨てて、大胆になってみても良い時間でしたがいかがでしたでしょうか。気持ちをゆるめたことで何かありましたか？振り返ってみてくださいね。

今回の新月から２週間のテーマは「前途多難」です。やる気もあるし力もあるのだけど・・・何か周りがついてこないとか周りの目が厳しいとか、あなたと周囲の「ノリ」が一致していないように感じるかもしれませんね。でも、そんな風に感じる時は自分自身を見つめ直す合図だったりします。周囲ではなく、自分を見直すようにすると良い風が吹いてきますよ。

★水瓶座

水瓶座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「本領発揮」
あなたの真価が認められる、そんな時間だったのではないかと思いますがいかがでしたでしょうか。何かしらで認められるような機会はありましたか？自分らしく行動することがキーでした。振り返ってみよう。

今回の新月から２週間のテーマは「青い鳥の訪れ」です。あなたにとって、とても嬉しい、心があふれるような瞬間が訪れるみたいです。生きてて良かったと思えるくらいに幸せを感じられるでしょう。そんな風に幸せを感じられる心を持てるように日々、前向きに明るく過ごすとさらに良いですね。

★魚座

魚座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは「ドラマツルギー」
演劇のような、とてもドラマチックなことが起こりやすい時間帯でしたがいかがでしたでしょうか。一体どんなドラマがあなたに訪れたのか・・・振り返ってみましょう。

今回の新月から２週間のテーマは「一時休止」です。ここしばらく勢いにのっていたのかなと思いますから、ここらで一旦小休止していくのが良さそうですよ。この期間はちょっと考えすぎてしまう傾向が出てくるので頭をリフレッシュするような運動や遊びにいくことをおすすめします。

ずれずれ草

第七回　「予知或いは予感のこと」

はじめに

今回は、「予知或いは予感のこと」をテーマに選んだが、この分野で有名と言えば、やはり、ノストラダムスではないだろうか。「１９９９の年、７の月、空から恐怖の大王が降ってくる。アンゴルモアの大王を復活させるために、その前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配に乗り出すだろう。」これには、当時、かなりの数の人々の心が持っていかれた。このムーブメントを起こしたのは、今は亡き五島勉氏だ。氏の著作「ノストラダムスの大予言」シリーズは、無茶苦茶に売れまくっていたように思う。かく言う私も、持っていたのだ。今でも書棚を見ると何冊か残っている。あの騒ぎから２０年以上が過ぎ、大予言に関しては、肯定、否定取り交ぜて、所謂、諸説紛々という感じではなかろうか。このテーマに沿って、ずれずれ草的解釈で予知、予感を紐解いていこう。

「９．１１とその周辺」

ヒストリーチャンネルで放映されている「世界の怪奇現象」。スタートレックの初代カーク船長、ウイリアム・シャトナーが、ナビゲーターをつとめている。シーズン２の１７回目

「恐るべき予言」。幾つかの話に分かれていたが、気になったものが二つあった。一つは、「９．１１」。それは、亡くなる自分の運命を知っていた女性が、存在したというものであった。高名な予言者だけが未来を語るのではなく、普通と思われる人が予知、予言をするというものだ。この場合、理由は判らないが、多くは、良くない出来事が予知されるようである。予知をしたのは、この女性だけではなく、他にも幾人かが存在した、ということである。番組では、女性の弟である男性が証言をしていた。

彼らは幼い頃から、非常に仲が良く、長じても同様だった。９．１１の前日、あのツインタワーで、姉である女性が、家族を呼んで食事をした。その席で姉は、もうすぐ死ぬかもしれないといって、泣いたという。家族は、何故彼女が、突然そんなことを言い出したのかは、判らなかったが、それは翌日、知ることとなったのだ。彼女はツインタワーに勤務していたのだが、テロに巻き込まれ命を落とした。

弟の証言では、二機の旅客機のうち一機は、前日、食事をした階付近に激突したのだという。私は、正直なところ、予知というものは、暗転する未来から逃れるものだと思っていたが、このケースでは予知しながらも、避けることは出来なかった。では、予知とはなんなのだ。何のための予知なのか。悪い予感があたってしまったということなのだろうか。

さて、今一つも、米国のある女性の話だ。この女性は、以前から予知夢を見ており、それがことごとく当たっていたのだ。無論、「９．１１」についても、具体的な映像が出て来ていた。彼女は、過去、そうやって見てきた予知夢に対して、自分が何も対応出来ないことを心苦しく思っていたという。ある時また、予知夢を見た。それは、ある大きな橋が爆破され、大惨事になるというものだった。彼女は迷った挙句、警察に連絡、それがＦＢＩの知るところとなった。

ここからが、我が国では考えられない話となるが、ＦＢＩ捜査官は、これに対し、事前対処の策を打ったのだ。橋上の警備は言うに及ばず、川に警備艇を出す等、万全とも思える態勢を整えたのである。事件発生の日時等まで指定されていたかは失念したが、結果は何も起きなかった。この結果をどう見るか？これは、番組中でも言っていたのだが、予知がはずれたのか、万全の事前対処がそれを阻止したのか？私はある理由から、阻止したのだと思っている。その理由については、後ほど述べることにする。

「地球意識プロジェクト」

米国ニュージャージー州にある、プリンストン大学。ここでは、１９９７年頃から「地球意識プロジェクト」と呼ばれる壮大な実験が行われている。現在でも研究は進んでおり、規模も世界中に渡っているようだ。日本では、明治大学が参加している。超心理学の実験であり、物理世界と地球的な意識とが相互作用を起こしているという可能性を検出するものだ。

この実験には、ランダム事象発生装置（ＲＮＧ）が使用される。この装置は、通常は「０」と「１」が確率二分の一で、ランダムに発生するのだが、大きな災害等のイベントが起きた場合に、人間の精神がこの事象発生装置に影響を与え、「０」又は「１」のどちらかが、連続する偏りが起こるというのだ。特に印象深い実験として、「バーニングマン」と呼ばれる実験がある。米国北西部のネバダ州の砂漠で行われた。

実験の参加者は、平原に街を作り上げ、参加者同士が隣人となり共同生活を営む。実験のラストで、敷地中央に建てられた、巨人像「ザ・マン」が燃やされる。「バーニングマン」というわけだ。この巨人が燃えた時に、事象発生装置の数値に偏りが発生したと報告されている。

前述の「９．１１」、我が国の「３．１１」、このような巨大災害では、数値に偏りが出るという。このように、大きな事件等では、人々の感情が大きく動かされる。この感情が動かされることが、人間の集合的無意識に影響を及ぼすとされている。先ほどの「バーニングマン」では、７万人と言われる人数が事象発生装置に異常を起こさせたのだ。この発生装置、今では世界中に１００個所は設置されているらしい。偶々、挙げた実例が悲劇的な例になってしまっているが、リオのカーニバルのような祭りでも変化は発生すると言う。感情が大きく動く時に、善悪、悲喜劇に関係なく偏りが惹起するということなのだろう。集合的無意識、これこそが、スピリチュアル界で言うところの、全ての魂は一つ、大いなる全て、そしてそれは、神そのものではないだろうか。全ての個人は、大いなるものから、飛び出た突起のようなものとは言えないだろうか。

このことについて、私は最近、直感というか、幻視或いは幻想というようなものを見た。それは、バスに乗っている時のことだった。ふと、窓から下の道路を何気なく見ていた。すると突然、アスファルトの路面が、砂粒と言うか、非常に小さな点で構成されているように見えたのだ。それは、ほんの一瞬だった。路面から視点を上げて、周囲の景色、建物や車、街路樹等々を見た。それらはことごとく、小さな点で構成されていたのだ。勿論、目には、三次元の景色が映ってはいる。表現しづらいのだが、それに被るように、小さな点が見えたのだ。量子が直接、目に見えるはずはないのだが、しかし、この幻視或いは幻想は、全ての物質の構成要素、原子等に代表される量子を意味していると思われた。

通常の視点で見れば、当然ながら物質は別々の存在に見えるが、量子の段階では、全ては同じこと、そしてそれは、どこにでも存在する。これこそが「神の遍在」ではないだろうか。またそれは、古代からある、日本人の宗教感、自然万物に神が宿る、或は八百万の神々と呼ばれる所以がここにあるのではないだろうか。神と宇宙は別、とも言われるが、私は宇宙そのものを含めて、遍く神だと思っている。多少、ずれてきたので、次に進むことにしよう。

「純粋知性科学」

これは、「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウン著の「ロスト・シンボル」に登場する。現実に米国カリフォルニアには、純粋知性科学研究所が存在しているのだ。超心理学、超常現象、前述の地球意識プロジェクト等にも関係している。人間の精神、思考は物質に影響を与えうるということなのだが、これは、もう「引き寄せの法則」以外の何ものでもないのではないか。「ロスト・シンボル」は、角川文庫上・中・下の三巻を購入して読んだ。これは、私自身としては、非常に面白いなとは思うが、まあ、一言で言うと、一般的には「トンデモ」、或は、「都市伝説」の範疇に入れられてしまいそうだが、しかしながら、真実をついているようにも思える。「純粋知性科学」は、学問として、認知度を高めているようだ。とは言え、浸透するにはまだ時間が必要であろう。

「予知・予感とは」

「予知」とは、何かが起こることを前もって知ること。「予感」とは何となく、何かが起こりそうに感ずること。と、辞書的には書いている。これを見る限り、予感は曖昧で、予知は、それより強く、認識する感覚であるように思える。「９．１１」の項で取り上げた、「世界の怪奇現象」だが、予知、予感に対する重要な示唆（私的には示唆と捉えた。）記憶が曖昧なので、細部まで再現できないが、骨子としては、こういうことだった、というところを挙げてみよう。

英国か米国のどちらかだったとは思うが、予知学会的な組織が立ち上がった。勿論、最近の話ではなく、戦前か戦後すぐだったように思う。この組織の代表が、組織に関係の深い、ある予知能力を持つ二人から、注意喚起されたのだ。彼に対し、二人の能力者は、伝えた内容は似通っていて、あなたに死の予感を感じている、それは車によるものかもしれないということだった。「黒い車」が関係すると。

こう言われたら、交通事故死か、と考えたくなるのが普通とは思うのだが、どうだろうか。当事者である彼もそう思った。そして、暫くの後、彼は亡くなった。しかし、死因は心臓か脳に関連する病死だったのである。車が原因ではなかったのだ。予知は、はずれたのだろうか。彼の葬儀の際に、霊柩車が使用されているのだが、それは、「黒」だったという。しかし、一般的には霊柩車は「黒」と相場は決まっているのではなかろうか。（日本には「赤い霊柩車シリーズ」というサスペンスドラマがある。２０２０年にも放映していたな。）これが、予知に現れた「黒い車」とするなら、「死」というワードも当たっているということになる。ただし、交通事故死ではなかった。ストーリーとして流れがあるのではない。つまりは、要素が入ってはいるが、死因を特定したわけではない。当初、能力者も黒い車に注意したほうが良いのでは、と言っていたように記憶している。だが、結果は病死。交通事故を警戒したが、そうではなかった。

この案件から、私が「示唆」と考えるのは、「予知」或いは「予感」は必ずしも、来るべき運命の、全てを網羅しているわけではなく、ジグソーのピースが、何枚か欠けた状態で来るのだろうということだ。その欠けた状態が少ない能力者が「預言者」、「予言者」、であり、そして「予知」、「予感」と続くのではないか。これは、詰まるところ、精度の問題である。同様のことが霊能力者にも言えるであろう。ピースの穴埋めは、予知された当事者自らが、行わなければならない。第一回「インスピレーションのこと」で述べた、短期間の予知ならまだしも、長期間ともなれば、更に精度が下がると思われる。このような長期間の予言は、神の言葉を伝える「預言者」以外には難しいのではないか。

おわりに

今回は「予知或いは予感」というテーマで来たのだが、結論として言えることは、「予知」、「予感」は、ひとえに、その精度にかかってくることは言うまでもない。とは言うものの、精度は個人差、能力の強弱が決定する。であるからして、その内容に拘泥せず、あくまで、その要素が示すことを直感で補うしか、術は無いように思えるのだ。直感という語句が出たところで、私が以前「第一回インスピレーションのこと」の中で保留にした、もう一つの直感というものを、ここに示したい。

これは、周波数同調タイプではない。（対象物の大半が無機物であり、その無機物に同調しているとは言えるのだが。）このタイプの予感は、おしなべて、良くない結果が伴うことが多いのだ。まずは、気になる物があるとする。２回、３回と、その対象物に視線が向かう。これが兆候なのだ。４回目あたりで、何かが起きるのだが、最初は、「まあいいか」などと思っている。で、失敗し、痛い目を見たりするのだ。この経験を繰り返すことにより、この独特の間合いというか、その精神状態を記憶するようになる。こうなればしめたもので、兆候を捉えたら回避できるようになるのだ。この小さな回避が、将来の大きな回避を呼び込むことに繋がる、そしてそれは、前述の「９．１１とその周辺」ラストに掲げた阻止の原動力となり得ると考えている。さて、こんなところで、今回は終了することにしたい。では、また次回に！

ずれずれ草
不健康法師