Radical Magazine vol.93 射手座新月号 2021年12月4日

Radical Magazine vol.93 射手座新月号 2021年12月4日

Radical Magazine vol.93
変化を生き抜く星の知恵

こんばんは、リンネです!
12月になってしまいました。個人的には激動すぎる1年間でしたが、いかがでしたか?
12月1日からまた何か流れが変わったような、そんな直感を得ました。

具体的には僕の周りで恋がはじまったり終わったり、人が亡くなったりと「はじまりとおわり」を感じさせるような。あなたの周りでは何か変化がありましたか?
12月中旬には1年の最終コーナーである冬至があります。また今年の総決算がはじまります。

それではラディマガ93号、スタートです!

新月のメッセージ

全体運

今回の新月は射手座。向上心旺盛で、理想世界を目指して常に上昇し続けるような個性を持った星座です。よく言えば柔軟、悪く言えば優柔不断とも言える射手座は多くの場合何かについて考え、悩んでいます。答えのない問いについて思考を巡らせているのです。

新月のサビアンシンボル

明るみに出る未亡人の過去
A widow’s past brought to light.

※サビアンシンボルとは、星座ごとに30個割り当てられたシンボルのこと。

クラシックからモダンへ、現代に合わせてさまざまな文化がアップデートされていくように私たち自身も成長を続ける、前進し続けている。そんな前向きなイメージを持つシンボルが今夜の新月には与えられています。
このシンボルを活かすヒントは「私らしく」とか「温故知新」とか「ミステリー」といったキーワードになるでしょう。

・あなたの好きを追求していく
・過去の文化や知恵を現代風にアレンジする
・目にはみえない世界など不思議なことを研究してみる

こういったことに取り組むとき、新月のエネルギーを活用しやすい。
また今回の新月は水星も大きく影響しているので「コミュニケーション」「兄弟姉妹関係」「勉強・資格取得」などに力を入れると良さそうですよ。

さらに皆既日食も重なっています。

新月のお願い事

★ルール
・ゆったり、リラックスする
・紙にペンで書く
・お願い事は2個〜10個以内
・必ず「しました」のような完了形で書く
・他人は変えられないので自分の変化を書く
12月4日~12月5日の14時までに行いましょう

★オススメの願い事
・好きなこと関係
・兄弟姉妹に関すること
・人間関係
・パートナーについて

仕事運

少々厳しい状況にあってもこの2週間は冥王星と火星の影響で最後までやり切る底力が与えられるでしょう。できるならひとつの仕事の集中してとりかかる、あるいはひとつのジャンルに絞って行動するなどある程度的を固定させて取り組む方が集中力を発揮しやすくなります。医療、健康、不動産、金融関係は仕事運が高まります。

コミュニケーションに注意しましょう。それは自分自身のコミュニケーションもそうなのですが「騙されない」ように注意してください。あやしい勧誘、一見良さそうに見える話には気をつけ、疑うこと。悪魔は天使の顔をして近づいてくるものです。

また、趣味の仲間たちとはじめたことが大きな利益になることもあります。SNSなどで多くの人と「共通の好きなこと」のつながりを作っていくと良さそうですよ。

恋愛運

出会い運は好調なのですが、良い出会いもあればあまり良くない出会いも起こる玉石混交な期間となるでしょう。仕事運動用、嘘をつく人も出てきやすいのです。タチが悪いのは本人が自覚していない嘘「思い込み」によるコミュニケーションです。

良い出会いであれば、すぐに家族に紹介することになるとか、祖父母に似てる、お見合いなど親族の紹介でつながる場合も良さそうです。自分の恋愛観が家族やその上の人たちと似ていたことに気が付く方もいるかもしれません。

12step fortune

★牡羊座


牡羊座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは子供との関わり
子供と関わる機会はありましたか?もしくはあなたの子供時代に関することかもしれません。子供というキーワードから気づきや学びを得やすい期間でした。ここ2週間の間に子供関連であったことを振り返ってみましょう。

今回の新月から2週間のテーマは「体幹、体感
子供って、とてもバランス感覚に優れていますよね。体が小さいからというのもありますが、柔軟で器用。大人になると体は大きくなるし、体は偏るし、衰えていくものです。この2週間は体幹作りを意識することをお勧めします。身体と心はつながっているので、ブレない心と身体を作りましょう!

牡牛座

牡牛座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは身動きができない
生きていると時折エアポケットに入ったかのように気力がわかないとか状況が厳しいなどで身動きが取れなくなってしまうことがありますね。ここ2週間はあまり行動的ではなかったのかなと思いますがいかがでしょうか。動けないからこその気付きがあったはず。

今回の新月から2週間のテーマは「いまだ光は遠く
まだまだ身軽に動く時ではないものの、遠くに光が見えてきはじめるでしょう。どういう方向に向かうのか、少しずつ明確になっていくのです。牡牛座はもとよりゆっくりと動く性質があるのでちょうど良いペースなのかもしれませんね。焦らずいきましょう。

双子座

双子座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは即座に
考えるより素早く行動する方が良い運気を引き寄せる期間でしたがいかがでしたでしょうか。思うように行動することはできましたか?それによって得たもの、得られなかったものついて振り返ってみよう。

今回の新月から2週間のテーマは「白黒ハッキリ
はじめようか悩んでいたこと、やろうと思って放置していたこと・・・白黒ハッキリつけてやるかやらないか決めて、ささっとやってしまいましょう。その方が良い運気を得ることができますから、やらなきゃ損。

蟹座

蟹座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは気持ちを言葉にする
思っていることを言葉にするということは、案外難しいものです。上手く伝わないことも多いけれど、それでもやらないで我慢するよりは良いでしょう。この2週間の間、気持ちを言葉にすることはできましたか?

今回の新月から2週間のテーマは「足元の確認
前回のテーマは気持ちという感覚的なものでしたが、ここから2週間は一転して「現実「具体性」のある時間となるでしょう。気持ちを言葉にしたら、次はその言葉を現実化させるように行動すること。悩みがあるならここで解決を目指すこと。

獅子座

獅子座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは夢うつつ
成熟したロマンスの体現みたいなものがテーマでしたがいかがでしたか?大人の振る舞いを意識し、行うことはできたのでしょうか。対人関係でこの2週間を振り返ってみましょう。

今回の新月から2週間のテーマは「円満円満」
ここのところ運気好調な獅子座、この2週間でまた結果が出やすい運気の流れがやってきています。恋愛、仕事、これまでのがんばりが花開く時ですからしっかりとやりきりましょう!

乙女座

乙女座のあなたへ。
満月から2週間のテーマはこれしかない!
これしかない!と思えるような趣味、仕事、人・・・あなたにとってのオンリーワンを見つけられる時間でしたがいかがでしたか?それは新しいものだったかもしれないし「やっぱりこれか」というものかもしれません。振り返って考えてみましょう。

今回の新月から2週間のテーマは「慈愛と流れ
他者の気持ちを受け止め、共感し、癒してあげられる期間です。心が穏やかになれるので周りの人のために行動してあげましょう。ただ、そんな穏やかに見える心のうちは何か「獲得」したいという気持ちがありそう。あなたの心の中にある欲求は何か見つけて、できるなら素直に表現してみること。

★天秤座

天秤座のあなたへ。
満月から2週間のテーマはプレイフルプレイ
遊びました?精一杯遊んでストレス発散したり、自分の心を楽しませるような2週間でしたがいかがでしょうか。キラキラした感じのことが良いですね。女性らしいこと。2週間振り返ってみるとどんな感じでしょうか。

今回の新月から2週間のテーマは「バカになれ
アップルのスティーブ・ジョブズがいった「バカであれ」という言葉は有名ですが、時には悩んだり周りの目を気にするのをやめてバカになってみても良いのではないでしょうか。馬鹿騒ぎでもいいし、バカな行動でもいいし、バカをテーマに。

蠍座

蠍座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは休日の大切さ
休息が大切ですよ、という2週間でしたがいかがでしたでしょうか。休息の時間を取ることはできましたか?お休みを自分のために使えるよにデザインできたのでしょうか。2週間を振り返ってみよう。

今回の新月から2週間のテーマは「ハンティング!」です。
理性的、冷静に慣れる時なのでここらでひとつ行動してみましょう。仕事でも恋愛でも狩り時です。あなたがいま欲しいものはなんですか?それはどうすれば手に入りますか?罠をつくり、おびきよせ、狩りをする準備を。

★射手座

射手座のあなたへ。
満月から2週間のテーマはヘルプフレンド
友達が重要なキーワードになる2週間でしたが、この2週間を振り返ってみて友達関連で何か出来事はありましたか?あなたが困ったとき素直に頼れる友達を見極めることはできたでしょうか。

今回の新月から2週間のテーマは「妄想拡大
新月の影響もあり、いろんな妄想が飛躍しやすいときです。新月は願いを叶えるエネルギーがあるのでどんどん夢を描きましょう。そして夢を言葉にし、夢を文章にし、人に伝えてみましょう。そうすることでより達成する確率があがっていきます。

★山羊座

山羊座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは和解のとき
ここしばらく厳しい状況が続いていた山羊座ですがここにきてやっと様々なしがらみ、身動きが取れない状態が緩和されて動きやすくなってきたのではないでしょうか。ここ2週間を振り返って、自分の変化に目を向けてみましょう。

今回の新月から2週間のテーマは「オン・ザ・ジャッジ
長く続いた裁判に判決が出る時のように、次のステージの扉が開く時。やっとシャバの空気を吸えるというわけです。呼吸ができる。止まっていた人間関係がはじまるときでもあります。最近会ってなかった人たちと再会する、再びつながることもあります。

水瓶座

水瓶座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは偽りのパートナー
どこかしら不自然な、あるいは本音ではないような・・・いまいちな人間関係の状態が続いたのではないでしょうか。もしくは本当は好意があるけれど素直に表現することはできない、みたいなことかもしれませんね。ここ2週間の対人関係を振り返ってみてください。

今回の新月から2週間のテーマは「family
血が繋がっていても繋がっていなくてもあなたにとっての家族と幸せな時間を過ごすことができるでしょう。世間を生きる仮面ではなく、素の自分で過ごすことができます。そう思える人たちを大切にしましょう。

魚座

魚座のあなたへ。
満月から2週間のテーマは良くも悪くも
生きていると良くも悪くも、みたいになることは多いかもしれません。ある時はよかったけど、途中からだめになったなど。落とし所は結果オーライくらいにしておきたいものです。

今回の新月から2週間のテーマは「頭を抱えること」
これから何か頭を抱えるようなことが起こりそう。主に趣味や恋愛、男女関係かなといったところ。気持ちが暗くなるときは視野が狭くなっているので、友達に話したり他者の力を借りることをお勧めします。

 

ずれずれ草

第八回 「妖怪のこと」

はじめに 

今回のテーマは「妖怪」。妖と怪、どちらも「あやしい」のだ。妖怪を「あやかし」と呼ぶこともある。「魑魅魍魎」。魑魅と魍魎で、二体の妖怪なのだが、今では広い範囲で妖怪を表す言葉となっている。日本では「おばけ」などと言うが、これは、幽霊をさすようにも思えるが、お化けとも書くので、妖怪変化のことである。もっとも江戸時代には妖怪の中に、生霊、死霊が入っているので、境界線は曖昧なものなのかもしれない。妖怪とは何か?権力を持つ人間のことを、妖怪と呼んだりすることもあるが、本テーマには含まない。純粋な妖怪として考察していく。日本においては、端的に言うならば、超自然霊的な存在或いは現象を捉えて、そのように呼んでいる。いわゆる人外の存在なのだ。洋の東西を問わず妖怪は存在してきたが、今回は本邦の妖怪に焦点を当てて行こうと思う。

 

第一章「妖怪の原風景、そして妖怪への思い」

妖怪とは何か、であるが、具体的に絵に描かれものとなると、古くは「百鬼夜行絵巻」或いは「百鬼夜行図」の名で知られる、数多の妖怪が描かれたものが有名である。世にかなりの数が保管されている。現代まで続く妖怪の絵姿は、江戸時代中期の絵師、鳥山石燕の作品「画図百鬼夜行」によるところが大きい。前述の「百鬼夜行絵巻」などは、その名のとおり、全体像を主体としているが、「画図百鬼夜行」は妖怪を一体ごとに描き分けており、さながら妖怪図鑑の様相を呈しているのだ。この石燕の妖怪図は、昭和の時代に、妖怪を題材とした漫画家で「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親、水木しげるさんにも、多大なる影響を与えたようだ。

日本の妖怪図のプロトタイプと呼んでよいのではないかと思っている。そして、今一人あげるなら、妖怪小説の書き手、京極夏彦さんだ。「姑獲鳥の夏」をはじめとして、「魍魎の匣」「狂骨の夢」「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」etc。まさに石燕ワールドなのだ。講談社ノベルスで刊行されたシリーズものなのだが、初めてこの本を見たとき、その厚さに驚いたものだ。表紙に石燕の画図百鬼夜行が使われている。

さて、水木さんの「ゲゲゲの鬼太郎」だが、この作品は、元々は「墓場の鬼太郎」という題名で、貸本漫画等では有名であったが、アニメ化の時点で、「墓場」という陰の響きを「ゲゲゲ」という陽?の響きに変えたという。私は、墓場では、幽霊というイメージが強いので、妖怪向きのタイトルではないなとは思ってはいたのだが。鬼太郎には、昔からいたと言われる、妖怪達が数多く出てくる。「墓場の鬼太郎」は「ゲゲゲの鬼太郎」に比較すると、おどろおどろしくて、怖いものだった。楳図かずおさんの世界に近いものであったように思う。

私は幼少期から、何故か妖怪ものが好きであった。小説、漫画、アニメ、映画と媒体を選ばずによく読み、よく観ていた。何故好きなのか、あらためて考えてみると、よく判らない。しいて言うならば、それは憧憬に似たものなのかもしれない。何かよくわからない異形のものと親しみたいと思っていたのかもしれない。ただし、それは石燕の描く妖怪画の影響と言えなくもないのだ。そもそも、石燕の妖怪画は、他の浮世絵師が描くものより、恐ろしさが抑えられているように見える。時に、滑稽とも思えるものもあるのだ。

ジブリの「となりのトトロ」や「平成狸合戦ぽんぽこ」とまでは言えないが、そういった雰囲気を漂わせているのだ、とは言ってもマイルドではないのだが。親しみやすいと思える、もう一つの理由、それは現代の小説家や漫画家達が描く作品群が、その感覚を拡大させているとも言える。小説では、堀川アサコさんの「幻想シリーズ」、青柳碧人さんの「妖怪課シリーズ」香月日輪さんの「妖怪アパートの幽雅な日常シリーズ」ライトノベルスが多いのだが、それもまた身近に感じる所以かもしれない。

そして漫画だが、どちらかと言えばアニメが主体となる。作品数が多いので作者名は省くが、以下「夏目友人帳」「不機嫌なモノノケ庵」「うしおととら」「かくりよの宿飯」「地獄少女」「ぬらりひょんの孫」「犬夜叉」「天保異聞 妖奇士あやかしあやし」「モノノ怪」「蟲師」等々。最近のものでは、「鬼滅の刃」「呪術廻戦」。とにかく、妖怪もののアニメはたくさんあるのだ。妖怪漫画には、女性作家も多く、男性作家とは、また違った世界観を構築している。小説或はアニメでイメージ化された妖怪。一部を除いて、それほど強烈に怖い印象はない。だが、もし本物の妖怪がいれば、可愛いものではないであろうことは、容易に想像がつく。

では、すべからく恐怖の対象なのかというと、どうもそれだけではないようにも思える。小泉八雲の「怪談」の一つ、「雪女」では、一度、命を取ろうした若い男との間にできた、子供達の為に、雪女に会ったことを、他人に告げたら、その時は命を取ると言ったことを翻して、去って行く。勿論、この結末の解釈について、或はまた、雪女そのものの成り立ちについても、諸説あるのだが、それらを全て追いやって考えると、いわゆる異類婚姻譚、「鶴の恩返し」に代表される昔話、これが「雪女」にも同様のシチュエーションがあるということだと思うのだ。その根底に流れる「情」。これが妖怪ものに引き寄せられる理由の本質と言えるかもしれない。

 

第二章「妖怪の分類及びその成り立ち」 

妖怪の分類も諸説あるのだが、ずれずれ草的分類を大雑把に表すと「人或いは人型の変化」、「動植物の変化」、「無生物の変化」の三種類。本当に大雑把ではあるが。では、それぞれの解説と行こう。まずは「人或いは人型の変化」だ。元々は人間であったのだが、何等かの要因(大体は怨念)により、妖怪化したもの。前述の姑獲鳥がそうであろう。姑獲鳥と書いた場合は本来、中国の鳥妖怪であると言われているが、我が国では「産女」(うぶめ)がこれに当たるようになった。難産した女性が妖怪化したものと言われている。

このように本来、人間であったのだが、恨み辛み等によって、変化をきたしたものと思われる。今一つの「人型」は、雪女に代表されるような、自然霊が人の姿をとったものをいう。「人→妖怪化」の例として、妖怪ではないが、イメージのしやすさという点から、東宝の変身人間シリーズ「透明人間」「美女と液体人間」「ガス人間第一号」「電送人間」がある。これは、基本的には実験が元なので、妖怪とは言い難いが、当て嵌めると、と言ったところであろうか。

また、アニメの紹介部分では入れなかったが、「妖怪人間ベム」も実験系であった。他にも、円谷プロダクションのテレビドラマ「怪奇大作戦-光る通り魔-」という作品は、実験系ではないが、阿蘇の火口に飛び込み、自殺を図るも、火口までは到らず、ガスと熱気に耐えながら、這い戻る途中、その怨念が燐光人間をつくりあげたというものがあった。しかしながら、妖怪という想像上の産物かもしれないものを、架空の物語で説明しようとするのは、無理があるのだが、そのあたりは、ずれずれ草的解説として、聞き流して頂きたい。次に「動植物の変化」だが、動物なら狐、狸の変化は定番であり、その他は犬神、猫又、鎌鼬、件、等々。植物であれば、木魅または木霊、古椿の精、人面樹、芭蕉精などがある。植物系はそれほど多くはなさそうである。続いて「無生物の変化」だが、これはもう付喪神(つくもがみ→九十九神とも書く。)であろう。というか、これで決まりだ。古びた生活道具などに精霊がつき、変化したものである。このようにして、三種類それぞれの変化への成り立ちを見た場合、人間からの変化は、恨み辛みの怨念が主となるが、人型の変化、動植物の変化、無生物の変化については、ほぼほぼ、樹齢何百年といった、時を経た後に、精霊が宿り、変化するものがほとんど言ってよいだろう。

 

第三章「妖怪の本質について」

第二章において、妖怪の成り立ちが人の怨念以外は、時を経た後に、精霊が宿って変化をするものがほとんどである、ということが示されたわけであるが、これはもう本質そのものと言えるのではなかろうか。そのキーワードは「精霊」である。スピリット、エレメンタルなどとも言われるもので、生物、無生物を問わず、全てのものに宿る霊的な存在と解釈されている。「アニミズム」、我が国では「八百万の神々」がこれに当たるであろう。

これを具体的に表現すると、(具体的と言っても、そもそもが見えない世界のことであり、この言葉の使用は適切ではないが、良しとするのだ。)マダム・ブラヴァツキーの「神智学」から見た場合、根源人種の概念から説明がつくと思われる。根源人種には第一から第七まであるのだが、その第一及び第二は、霊的な体、即ち、第一はアストラル体、第二はエーテル体であったという。これが、「精霊」の正体だと私は思うのだ。次いで第三は、初めて肉体を持ち、四本の手と、両眼の他に、頭の後ろにも眼を一つ、両性具有の生物でレムリア大陸にいたという。もうこれだけで、妖怪そのものなのだが、更に獣とも交わり、半獣半人を生んだというのだ。この半獣半人が、古代エジプト文明の神々、ホルス神、アヌビス神、トート神、或はクレタ島、古代ミノア文明のミノタウロスを指すのではないかと思っている。

これらは、獣頭人身だが、この逆パターンの人頭獣身もいる。例えばケンタウロスや迦陵頻伽だ。(半獣半人には、他説として、エイリアンによる遺伝子操作による生物というのがある。)今回は、日本の妖怪で行くはずだったものが、それを説明するのに、他国の題材になってしまったことは、反省せねばなるまい。とにかく、現在の三次元世界以前に混沌とした時代があり、その主役は現代の視点から見れば、まさに「妖怪」そのものではないか、ということなのだ。第一、第二根源人種が、「精霊」として、媒体を選ばずに憑依して、実体化したものが「妖怪」であり、一方、第三はそのままでも妖怪然としているし、それが生み出した半獣半人は言うまでもない。と、ここまで考えると「人の変化」が怨念から妖怪化するというのは、このずれずれ草的原理から外れるが、どうするか?すると突然、バカボンのパパの声が聞こえてきたので、怨霊の領域にすることにした。「これでいいのだ!」である。

 

第四章「妖怪は今何処」

さて、ここまで妖怪について、ずれずれ草的解釈の展開をしてきたわけだが、現代に妖怪はいるのか?という疑問がでるのは必然だ。これは、見えないものを見ようとする「天体観測」的視点がいる。その答えは率直に言って、「四次元」に存在するということだ。根源人種の上位二種は、最初から霊体であるので、輪廻の鎖はないであろうし、第三については、頭の後ろに眼があるなどの風体からして、通常、言われる位置ではないにしろ、第三の眼が想定される。超能力的隠形の術か何かで見えないのではないか、或は後年、進化して輪廻の鎖を断ち切り第一、第二の仲間入りを果たしたかであろう。

ここで一つの考え方がある。「夏目友人帳」の何シリーズ目か、どんなタイトルかも忘れたし、内容も朧気だが、次のような話があった。ある小さな町に、これまた小さな御社があった。そこには小さな翁のような神がいた。夏目がその神と話をする。わしは、元はもっと大きかった、人と同じ背丈があった。しかし、わしの所に詣でる人々が時代と共に減っていった。わしは、その人々の思いで存在する。今、わしを支えてくれるのは、あの女性しかいないのだ。彼女が来なくなった時点で、わしの存在はなくなる、消えるしかないのだ。そして、その日が来て、神は消え去ってしまう。大体、こんな物語であったと思う。

この例からすると、詰まるところ、神は信仰、祈りにより、三次元に実体化すると言えるのではないだろうか。これは言い換えるならば、祈りを捧げる人間側から見た場合、いわゆる「引き寄せの法則」を無自覚に使っているということだと考えられる。ここで最初の疑問、「妖怪はいるのか?」だが、答えは限定的YESである。先ほどの「夏目友人帳」の神の物語、人の信仰による三次元での実体化。妖怪がいると信じれば存在するということだ。自らがそれを引き寄せる。物質文明が極度に進んだ現代、これをなすのは難しい。江戸時代には妖怪は存在していたようだが、それは人々がまだ、その存在を信じていたからであろう。闇が多いこともそれに加担したであろう。では、現代の日本のどこかに妖怪は存在するであろうか。私は、そこは沖縄だと考えている。沖縄の妖怪には、アカガンター、キジムナー、遺念火、ザンなどがいる。

因みにアカガンターとキジムナーは同一であるとの説もある。キジムナーについては、現代においても目撃談があるという。これは何故かと考えてみると、沖縄の文化、風土による所が主たる要因であると思われる。沖縄には、琉球時代から連綿と続くユタの文化がある。実際のところ、現代のユタには、一筋縄ではいかない問題も多々あるとのことではあるが、今回は趣旨ではないので、その問題については触れない。言いたいことは、沖縄には、今でも霊的文化が息づいているということなのだ。妖怪がいると思えば存在する。それが答えなのだ。(東北にイタコがいるので、同様のことがあるかもしれず、また、遠野物語もあることから、その風土を持っている可能性があるが、その辺はまた別の機会に、というところである。)

 

おわりに

今回は「妖怪」をテーマに進めたが、多少どころか、かなり強引な展開になってしまった。しかしながら、牽強付会もまた、ずれずれ草の持ち味であると、強弁しつつ、この回を終了したい。これを読んでいる人がいたら、(いたならばの話ですが。)引き寄せの法則を使って、妖怪を実体化してみるのも、また一興かと思うのだが、如何であろうか。その際にはくれぐれも、危ないものを呼ばないように、ご注意を。それでは、また次回に!

ずれずれ草
不健康法師

Messege from music

音楽は人を癒し、時に励まし、勇気を与えてくれます。
今夜の満月のメッセージを、音楽で表現するとしたら・・・

こんなテーマで1曲ご紹介したいなと思います。
アニメブルーピリオドのオープニングテーマで、めちゃくちゃかっこいいです!

 

 

次回のラディマガは・・・

次回の満月は12月19日。
師走ですなぁ。

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