泣き虫で病弱だった僕

僕は北海道の八雲町で生まれました。
自衛官だった父と、
服飾デザイナーの夢を諦めた母の間に。

生まれた時の僕は真っ黒で、
「黒人みたいだ」と言われたらしい。

視界から母が消えるだけで
泣き叫ぶ、ひどい泣き虫でした。

さらに僕は病弱で、
幼稚園の半分も通えず、
布団の上で過ごす日々。
脳波を測るために病院通いも続きました。

小学校に上がる頃には病気はなくなったけど、
人見知りで引っ込み思案な性格は変わらず。

学校から帰ると家に直行して
テレビゲームばかりしていました。

「世の中クソだ」と思った中学時代

友だちに野球をしないかと誘われて、
金属バットを買ってもらいました。

ある日、同じチームの男の子たちが
ケンカを始めました。

一人が僕の金属バットで
相手の自転車を何度も叩きつけるのを見て、
僕は思ったんです。

酒乱の父との24年

幼少期から父は仕事が非常に忙しく、
酒乱で、家族との仲が悪い状態でした。

父が大声で怒鳴る声を聞くと、
僕の身体は震えました。

この恐怖は、大人になっても
僕の心に深く刻まれていました。

24年間、僕は父を恨んでいました。

正直殺してやりたいと思っていたし
「ひどいことをいうなら、子供なんて
作らなければいいのに」

そんな思いを抱えながら生きていました。

父との関係を変えた、本との出会い

24歳のある日、書店で
1冊の本と出会いました。

その本を読んで、僕は決めたんです。

父と和解することを。

それから数年かけて、
僕たちは良い関係になりました。

今では、心から父を尊敬しています。

大声で身体が震える、恐怖の克服

父との和解はできましたが、
大きな声への恐怖は残っていました。

僕は一度結婚し、離婚しました。

奥さんが時々かなりヒステリックに
怒鳴ることがあり、
やはり体が震えました。

でも、ある時「このままじゃだめだ」と思って
戦ったんです。

自分の恐怖と、正面から向き合いました。

それ以来、身体が震えることは
なくなりました。

18歳、運命を変えるカフェでの出会い

叔母の紹介で東洋系の占いをするおばさんに
占ってもらった時、こう言われました。

「あなたは30歳くらいまで酷い人生よ。
でもその後は良くなる。
それと、占い師に向いているわね」

18歳の私には、その言葉の重みが
わかりませんでした。

でも今思えば、あの瞬間が
私の人生の分岐点だったのかもしれません。

人生に寄り添う『死』が教えてくれたこと

高校3年の時、クラスメイトの女の子が
バイク事故で亡くなりました。

音楽専門学校1年の時も、
クラスメイトの男の子が
バイク事故で命を落としました。

私の書いた詩を読んで「自殺をやめた」と
感謝してくれた女の子も
白血病でこの世を去りました。

祖父2人、祖母1人を見送り、
介護職時代には数え切れないほどの
高齢者の最期に立ち会いました。

そして昨年、母を失いました。

なぜか私の人生には、
いつも「死」が寄り添っています。

でも、だからこそ見えるものがあります。

人の本質、残された時間の尊さ、
そして「今この瞬間」の重み。

かつて「世の中クソだ」と思っていたし
社会に生きるのがつらくて死にたくて
頭の中で死ぬ想像を数えきれない程してきた。

いまでも「死」に対する恐怖も
「生」に対する執着もありません。
だからこそ、自由に過ごせるのです。

知識と経験への飽くなき探求：15年間の自己投資

私は稼いだお金を、
ほぼ全て学びと体験に投資してきました。

ギターの師匠、心理学の講座、
占星術の専門書、一流の人たちの講演会、
霊能者からの直接指導…

高級なレストランにもいってみた、
いろんな女の子とも遊んだ、
風俗も一通りいってみた、
行きたいところにいってみた。

私はどうも不器用で、何事も実際に
経験しないとわからなかった。
頭の中で机上の空論をするだけでは、
満足できなかった。

だから「もったいない」と思ったことは
ありません。

色盲を創意工夫で乗り越えた

小学校で色盲と診断され、
美容師の夢を諦めました。

でも30代になって、個人サロンオーナーの
協力でメイクアーティストの試験を
受ける機会がありました。

試験では色を正確に判別できない
ハンディがありましたが、
創意工夫で乗り越えて合格。

その時に学んだ発想の転換は、
今でも私の武器です。

どんな困難も、別の角度から見れば
必ず解決策が見つかる。

そんな信念が生まれました。

11年間で4000件の占いを

占い師になったきっかけは偶然でした。

介護施設の看護師さんに「占ってよ」と言われ、
Google検索で情報を集めて
10枚の資料を作ったら2000円もらえた。

「こんなに求められるなら、
ちゃんと勉強してみよう」

そこから11年間で4000件以上のセッション。
一人ひとりの魂と真剣に向き合ってきました。

4000件のセッションを通してわかったのは、
どのような立場の人も等しく
悩みや孤独を抱えているということでした。

そして、ほんの少し視点を変えるだけで
人生が劇的に軽やかになることも。

母の死が教えてくれたこと

昨年、母が世界でも3%しかかからない
特殊な遺伝子の大腸がんで亡くなりました。
発症から4ヶ月という短い闘病でした。

毎日がんセンターに通い、
最後の1ヶ月は自宅で看病しました。

どんなに願っても、どんなに尽くしても、
助けることはできませんでした。

その時に悟ったのです。

この経験が、私を本当の自分へと導き、
「いま」心からの平和と、
新たな挑戦への情熱をもたらしました。

今、心は平和

30歳まで酷い人生と言われた予言が
当たったかは微妙だし、
その後が良くなったかもわからない。

でも今、心は平和です。

なぜなら、ようやく自分らしく
生きることを始めたから。

今はできるだけ好きなことをしながら、
88歳の祖母のご飯を作ったりして
過ごしています。

実はこの祖母、僕の妹の命の恩人なんです。

妹がお腹の中で死んでいると言われた時、
「まだあきらめるんじゃない！」と
両親を奮い立たせてくれた人。

あのときの祖母の言葉がなければ、
今の家族も、この平和な日々もありませんでした。

小さな日常の中にこそ、
本当の幸せがあることを知りました。

今、挑戦していること

現在執筆中の小説「ルナノヴァ」。

AIに支配された2050年の世界で、
あえて生演奏にこだわるピアニストが
人々の心に火をつけていく物語です。

目指すは「第二のJ.K.ローリングと呼ばれる男」。

原案作家として世界観を創造し、
それをNetflixやAmazonに届けたい。

最終的には、メタバースの中で
人々が夢を叶えられる場所を
作りたいと考えています。

壮大すぎる夢でしょうか？
でも、私は思うんです。

そんな「好きから始まる世界平和」を、
本気で信じているのです。